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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/記憶鮮明! 「無理を言いますね」 何もかもが白い少年が答える。 「で、どうだ。できンのか?」 「今言ったじゃありませんか」 「できねェ、ってェのかッ!」 「凄まれてもですね……そうです、説明しましょうか。あの時『垣根帝督』は」 目の前にいる少年、一方通行と話している人物は第二位の超能力者垣根帝督である。 「その場にこびりついていた残留思念を拾って人形を仕立て上げたんです。明確に残っていた情報を元にしてです。それで第三位御坂美琴さんはAIM拡散力場に溶け込んでいる状況でしょ?『核』となる物もなく抽出した情報を元に型作っても未元物質でできたミサカミコトを作るだけですよ」 「だから、それで」 「受信媒体を造るだけで相互通信は無理です。それで相互交信ができるくらいならミサカミコトさんに語りかける事で十分ですよ」 「先生も、今はそれしか手が無いって、他にも方法は考えてみるけど医学的には難しいって」 そこで上条が初めて口を挟んだ。3人が会っているのは使われていない工場の跡地、元の工場の中は全ての機材が運び出されがらんどうの状態、廃棄され再利用もされずに暫く経つのか敷地のあちこちに草花が咲いている。 「くそっ」 「一方通行、言葉が汚いですよ。打ち止めの前で使ってないでしょうね?教育上悪いですから気をつけて下さい」 「オマエに言われたかねェ!」 嘗ての『垣根帝督』なら確かにそうなのだが、 「それにしてもアナタがこれほどに気になさるとは、罪滅ぼしですか?」 今の垣根帝督は素知らぬ顔で一方通行に問う。それに対し一方通行はそっぽを向いて 「違ェ、責任を放棄しようってのが気に喰わねェだけだァ」 言う。 「素直じゃありませんね」 「勝手に言ってろ」 「御坂も多分わかってくれると思うぞ?」 「かァァァみじょうくゥゥゥン、なァァァにを言ってンですかァ?なァンで最後が疑問系なァンですかァ?ふざけてっと」 「ふざけてる余裕なんか……」 上条に沈痛な様子が見え、一方通行も口を噤む。一方通行にしてみれば余計な一言だったが上条はフォローのつもりだったのだろう。 垣根との面会に期待するどこかが大きかった。その反動がでている、重苦しい空気がのしかかる。 期待させたのは一方通行、流石の一方通行も何も言えなくなる。 「まあまあ第一位の本心は第三位にも伝わりますよ」 その空気を破る垣根の声。 一方通行は垣根帝督へ向き直りギロッと睨む。 「適当な事言ってっと」 「適当な事は言ってませんよ」 「はァ?」 「直接交信する手段はありませんが、見て下さい」 そう言うと垣根帝督は指し示すように手を広げてみせた。 「見て下さいって言われも別に」 そちらに目を向けても上条には雑草に混じって花が咲いているだけに見える。何か変わったところがあるように見えない。 「気づきませんか?」 すると、顔をしかめ 「そういやァ、公園でも季節はずれの花が咲いてたなァ」 一方通行が花に目を留める。 「ええ、張り巡らした未元物質によれば学園都市中で同じ現象が起こってます。学園都市の気象データでは狂い咲きするほどの変化はありませんね」 「どーゆーこと?」 第二位の力を借りて美琴を呼び起こそうとした案はその第二位により否定されてしまった。しかし第二位は光明があると言ってくれていると感じられた。 上条は藁に縋る思いで問う。 「覚えていますか?天啓、薬味久子は人的資源(アジテートハレーション)の時、ヒーローの素質を持つ能力者へ天啓を与えました」 「あ、ああ」 「今、花が咲いている現象の原因は、そう、AIM拡散力場からの作用です。無意識下の行為でしょうが、おそらく第三位は夢を見ています」 「夢だァ?」 「はい、つまり」 「つ、つまり?」 「第三位は深層意識奥深くに沈み込んでいる状態ではありません、レム睡眠状態かと」 レム睡眠とは体は寝ていても脳は覚醒している状態を指す。問題は夢であるか自覚しているか。 「だと、外部からの情報は無意識下に取得しているのか」 例えば一方通行の反射。一方通行の能力では全てのベクトルを変換できる。それを全て反射に設定してしまったら重力の影響を受けなくなり地球を飛び出してしまう、他にも先ず目が見えない、手で物に触れない、下手すれば息もできないなど悪影響ばかりとなる。そのためフィルターにかけ一方通行は有害と無害に取捨選択している、特に意識もせず行っているだけで情報は取得しているのだ。 そして、それと同じ事で外部の情報を取得しつつも意識を向けるまでに至らない。意識を向けるまでの外部作用が足らない。 「その状態でしょ」 「じゃあ、俺ができることは?」 上条も全てを理解できた訳では無かったものの、自分が成し得る事を問う。 「……犯人を見つけることですね」 軽く首を捻ったあと、垣根が答えを出す。 「おい?」 一方通行が訝しげに問うが垣根は無視して続ける。 「第三位が気にされたのは犯人について、上条さんに特に思い当たる節が無ければそちらでしょう。犯人をミサカミコトさんと一緒に探すのも良い手ではないでしょうか、失われた記憶が探す過程で呼び起こされ、覚醒のための刺激になるのでは?その方向でまずは動いてみてはどうです?」 「それが刺激になって御坂が目覚めるんなら」 眠っている子を醒ますには声をかけたり、指でつついてみたり、揺さぶってみたり、外的刺激を与えるのも一つの方法。 但し、美琴の意識はAIM拡散力場のなか。AIM拡散力場へ如何なる刺激を与えれば目を覚ましてくれるかわからない。 垣根が言うようにミサカミコトと共に犯人を突き止める行為、記憶を呼び覚ます行為が刺激となるやもしれなかった。 「どんなことでもやってやる」 上条は拳に力を込める。 話が終わった。 垣根と上条、一方通行は別れ、そしてそれぞれが帰途につく。と言っても垣根には帰る先があるわけでもなく、その場から離れ一人で事態に備えるつもりだった。 が、 「さっきのはどういうつもりだァ?」 その垣根の前に別れたばかりの一方通行が待ち伏せていた。 「暇ですね一方通行、それとも帰りたく無いのですか?」 「ンなこたァ、オマエに関係ねェだろがァ」 「番外個体はともかく打ち止めから罵られるのはキツいですものね」 「よっぽど死にてェらしィなァ」 ギリッギリッと音が聞こえそうな表情で一方通行は指を首に巻かれたチョーカーへと伸ばす。 「冗談ですよ、それとお聞きになった事、実はお分かりでしょ?」 手を止め、しかし直ぐにでもスイッチを切り替えられる状態を維持しながら一方通行は 「ショック療法か」 聞き返す、おおよその見当はついていた。 「ええ」 「彼のピンチを放っておく第三位ではないでしょう。当然ですが万一には備えて置きますよ」 「あァ、そうだな」 一方通行は首のチョーカーから手を離す。 「出しゃばるような真似はダメですよ」 「分かってる」 これはヒーローとヒロインの物語だ。 「せいぜい脇役が目立たねェようにするさ」 過去の経緯からすると犬猿の仲と言って良い二人が並んで歩く。 上条の部屋ではインデックスが祈りを捧げていた。 祈りを捧げる対象は神ではない。 対象は御坂美琴。 彼女を呼び覚ますために祈りを捧げていた。 救うべき人がいるならば救う。信条であるとか言葉にせずともインデックスにとってそれは息をするのと同じように当たり前のこと、理由を求められても逆に「何で?」と問い返すだけだろう。 そして今回は御坂美琴を救い、上条当麻を救わなければならない。 彼の壊れ掛けの心を救う。 彼の助けをすることは甘美でありながら、今回ばかりはとげが刺さるような痛みが胸に走る。 彼を巡る女性は多い。けれども美琴以外、他の女性ならこんな胸の痛みは覚えなかったと思う。 彼女だけは特別。 そんな一言。彼はまだ自覚していない、昨日彼が何を選んだか彼自身分かってない。 彼、上条が選んだのは御坂美琴ただ一人。 昨日、上条に見せるわけにはいかない涙が寝静まったあと頬を伝わった。 そして今日は祈りを捧げる。 科学と魔術、違いはあれども原理に変わりは無い。9.30がそうだった。届くと信じ位相へと響かせる。 「早く戻ってくるんだよ、短髪。とうまのために」 「誰が短髪かっ!」 何か聞こえた気がして美琴は呟いていた。 「美琴、突然どうしたんだ?」 その美琴へ上条は暖かい眼差しで優しく声をかける。 「え、何か空耳が聞こえて、ううん、何でもないの」 微笑みかけてくる理想そのままの上条に頬が火照り、どぎまぎしつつ慌てて答える。 「頬を赤くしてミコっちゃんはホントに可愛いんだから」 「ミコっちゃん言うなっ!」 頬どころじゃなく顔全体が熱を帯びてくる。永久凍土も溶かしてしまいそうだった。 「も、もうホントにキャラ違わくない?」 「いつもの上条さんなんですが」 と、余裕の上条。 つい上条を困らしてやりたくなり、抱きついてやろうかと考えてみるがそんな事できる筈もなく…… ところが、美琴の腕には鍛えられた筋肉の感触、頬には厚いとは言えないものの堅い胸板。 しっかり上条を両手で抱きしめ、顔を上条の胸に預けてていた。 「うえぇぇぇえっえっなんでぇぇぇ☆>%¥#仝♪」 状況が分からず、最後は言葉にならない。 おかしい、何かがおかしいと思いつつも、背中へと手を回し抱き返してくる上条に溺れたくなる。 「美琴、その照れ隠しに、真っ赤な顔を見られたくないからってのは分かるんだが抱きつくのはどうかな?」 からかった風でもなく、どこまでも優しく上条は言う。優しくしてくれる上条、願望通りの上条。 「そんなつもりじゃ」 上条の右手が背を伝い美琴の頭まで来ると美琴の髪を撫でた。 更に上気してくる。沸騰寸前。 気が遠くなりかける。 美琴の意識が途切れかけた時、どこかで晴れ渡った空しか見えないのに雷が落ちた。 青天の霹靂という言葉はあるが本来、何もない青空で雷鳴がすることは無い。 上気した挙げ句、誤って雷を落としてしまったかと美琴はキョロキョロと確認するが 「どうした美琴」 何も無かったかのように上条は尋ねてくる。 綻び 「今、雷が落ちたじゃ」 聞こえなかった筈がない。 「雷?したか?」 解れる。 「おかしい……告白された記憶も無い、ここがどこかも判らない、何より……アンタは上条当麻はこんな人じゃない、まるで私が夢に見たような、こうあって欲しい人じゃない」 微笑むだけの上条が 「違う」 美琴の願望の塊が その一言に霞んでいく。 残されるのは青空と一面の花々。 「ああ、そっか私死んじゃったんだ」 どうして死んだかは朧気ながら解答を得る。 「それじゃあ、ここは死後の世界?」 ただ一人美琴は美しくも寂しき世界に立つ。 「はは、これがね。あの世っていうのがあるならあの子達に謝れるかと思ってたけど」 願望で作り出した上条がいただけ。 「だったら……何をやってんのよ、私」 澄み切った青空も地平線にまで広がる花畑も見たい物を見てるだけかもしれない。心象風景の投影。 「一人ぼっち、か」 自嘲気味に口ずさむ。と、唐突に強大な情報圧がその世界に割り込む。 眩いまでの光が空間を切り裂くように生じる。 「これが君が描いた世界か」 それが人の姿を象り美琴へ話しかけた。 「誰っ?」 人ではない、人の姿をした別の高位存在、直感が告げる。 「『ドラゴン』」 「『ドラゴン』?」 「そんな記号で呼ばれているだけだが」 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/記憶鮮明!
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とある喫茶店の一日 ?Mad_Tea_Party? 君はこんな噂を耳にしたことはないかな? その喫茶店には、普通にはありえない出会いが待っている。 現在過去未来の全てにおいて接点のないはずの人とも、“偶然”巡り会えてしまう不思議なカフェ。 アーネンエルベ。 もしも街を歩いている時、そんな名前の看板を見かけたなら。急ぎの用事がないなら、足を踏み入れてみるといい。 とても貴重な経験が出来るはずだ。 まあ身の安全の保証は出来かねるが……いやいや、何事も自己責任ということだよ。 店自体の質もとてもいい。マスターオリジナルのブレンドコーヒーに、軽めのツナのサンドウィッチ。あとはモンブランでもあれば言うことなしだ。 そうそう、座るならテーブル席を選ぶべきだ。向かいに座る人がいたなら、その人はきっと、君が絶対に出会えない相手だろうからね。 キィッ、と擦れる音を立てて木製の扉が開く。カランコロンという鈴の音が、少し遅れて続いた。 視界に入ってきたのは、電灯を極力排した薄暗いカフェテリア。まあ雰囲気づくりは悪くない。さびれていると言い換えることも出来そうだが、どうせ“この街”では平日の昼間に繁盛している店はないから気にすることもないだろう。 案の定、並べられたテーブルはどれも空席だった。たった一つ、奥まった場所に置かれたテーブルに赤っぽい制服の少女と白っぽい修道服の少女が陣取っている。白昼堂々サボリとはたいした度胸だ。修道服ということは、第十二学区の学生かもしれない。わざわざこんな所まで足を運んだのは、教員の見回りを回避するためだろうか。 (…………ン?) 不意に、自分の思考に疑問が浮かぶ。 “こんな所”って、一体どこだ? この店に入る前に、街のどのあたりを歩いていたのか思い出せない。 しかし、疑問が違和感に変わる前に、カウンターから声がかかった。 「――いらっしゃいませ。お一人ですか?」 男にも女にも、大人にも子供にも、聖人にも囚人にも見える人物。ついでに言えば店長とも店員ともとれる態度だった。長すぎる髪を大きな三つ編みに束ね、花柄のエプロンをつけてコーヒーカップを持ち上げている姿に、彼はなぜだか対軍兵器級のツッコミを入れたくなったが、ギリギリで自制する。 「……あァ」 「テーブル席とカウンター席がございますが、どちらに?」 「テーブル」 「かしこまりました。左手奥のCテーブルをお使いください。注文がお決まりになりましたら、卓上のベルを鳴らすか、カウンターに直接声をかけてくだされば承ります」 手振りで了解したことを伝えると、彼は支持されたCテーブルとやらに向かう。静電気で髪の毛を持ち上げられているような奇妙な感覚があったが、不思議と店を出ようという気にはならなかった。 ――その喫茶店には、普通にはありえない出会いが待っている。 いつ聞いたのかも思い出せない、うさんくさい噂話を真に受けた訳でもないのだが。 こうして学園都市最強の超能力者、一方通行(アクセラレータ)は、今日という取り戻せない日をアーネンエルベで過ごすことになった。 時刻は午後一時。少し遅めのランチタイム。 ◇ ◇ 一方通行が座ったテーブルの二つ隣り、Aテーブルには、赤と白の対照的な少女達が座っている。 クリームソーダのアイスに刺さってしまったストローと格闘している修道服の少女がインデックス。注文した紅茶に自前のブランデーをボタボタ足らしている冬用制服の少女がサーシャ=クロイツェフ。 彼女達は、一方通行が想像したように学校をサボってこの店に来ていた訳ではなかった。二人はもともと学園都市のどの学校にも所属していない、いわゆるモグリの住人なのである。 しかし、それも実は今日までの話。 「明日から、かぁ。いいなぁサーシャは。ロシア成教公認で転入出来るなんてー」 「そうは言うけど、あくまで諜報活動の一環としてであるし。むしろ周りの人たちを騙しているようで気が引けるというか」 インデックスのぼやきに、サーシャが控えめに答える。 ここ最近の彼女たちの話題は、「サーシャの学園都市への転入」に集中していた。 一端覧祭と『灰姫症候(シンデレラシンドローム)』の事件が無事終わり、さあ別れを惜しもうとした所へやって来た国際郵便。開けてみれば近所の中学校への転入手続き書類とサーシャに当分の間学園都市への駐留を命じる指令書だったのだから驚いた。 えらいこっちゃえらいこっちゃと騒ぎながらも準備しているうちに、いよいよ明日が初登校の日。 今は学生向けのデパートで注文しておいた冬服教科書その他の必要雑貨をまとめて引き取ってきた帰りなのである。テーブルの下にはパンパンに膨れた紙袋がいくつも置かれていた。大分冷え込んできたこともあって、冬服だけは受け取ってすぐに着替えたが。 ちなみに、サーシャは転入先である夕凪中学校の女子学生寮に既に部屋を与えられていたが、そちらではほとんど寝泊りしていない。これまで通りとある少年の部屋に押しかけ居候のような形で暮らしている。 「でも、さあ」 インデックスの愚痴は止まらない。ここ数日ずっとだ。 上条さん家の白シスターは、決して赤シスターを妬んでいる訳でも、ましてや恨んでる訳ではない。それだけは絶対だ。 けれども、 『サーシャが学校に行くようになると、また私は昼間一人ぼっちになっちゃうもん』 口に出した訳ではないが、サーシャは友人のそんな隠された本音を察してしまっていた。 自分が属している魔術サイドとは敵対していると言って差し支えない科学サイドの街で、朝から放課後までという長い時間をたった一人で過ごす寂しさはどれだけのものだろう。サーシャはようやく出会えた、さの寂しさを分かち合える友達なのだ。 その彼女までが、学校に通うようになれば。 (……問一。どうすればいいのでしょう?) 落ち込み続ける友にかける言葉も浮かばず、天にまします我らの父とかに祈ってみる赤シスター。だがそう簡単にありがたいお告げを下さるほどこの作品(せかい)の神様は親切じゃない。 その代わりと言ってはなんだが、感覚的には右斜め後方から幻聴じみてか細い女の子の声が聞こえてきた。 (えっと。……とりあえず、何でもいいから褒めて、褒めて、褒めまくってみるのはどうですか……?) なるほど。ありがとう私の天使(スタンド)。 (え、そんな、私オラオラとかアリアリとかだが断るとか出来な――あれ、もしかして今後私ってそういう扱いなんですか?) それこそ神のみぞ知る、だ。 サーシャ=クロイツェフは意を決し、怒涛の褒め殺し作戦を敢行する。 「そう、だ。インデックス、注文した時と今日と、デパートまでの道案内をしてくれてありがとう。やはりこの辺りの地理には、まだ慣れていないから」 「大した事じゃないよ。私が案内できたのは、昼間暇な時にぶらぶらするコースだったからだもん。――うん、昼間、暇だから」 一層暗くなる声に、サーシャは第一撃が裏目に出てしまった事を悟る。 「うう……ん、荷物も、半分持ってくれて、感謝している。これはとても一人で持てる量ではない」 「……でもさりげなく教科書とかの重い袋を自分で持って、服とか靴なんかの軽い方を私に回してるよね」 続く第二撃が(両者の)ボディをえぐるように打つ。 「ああああああ。そ、そのクリームソーダ、おいしい?」 「うん。サーシャのおごりだけどね。とうまは私にお金持たせてくれないから」 第三撃が急所に当たった! 効果は抜群だ! 「…………大丈夫?」 「うん。うん。大丈夫だから……今は貴女のために祈らせてください……」 挙句の果てに慰められてしまう。十行足らずで精神的にフルボッコされたサーシャの明日はどっちだ。学校か。 その頃、彼女達の二つ隣のテーブルで白く、白く、白い超能力者が四肢を震わせてツッコミ衝動に耐えていたことを知る者はいない。 誰にだって出会いを選ぶ権利はある。
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ゲームに関する内容(情報提供など)のコメントをどうぞ。 ギャラリーで死力解放◯回、ブロック◯回とか自分の成績(?)が見れるじゃないですか。そこで思ったのですが、死力解放と必殺の違いって何ですか? 分かりづらい質問ですみません -- (次元覚醒) 2011-10-20 20 01 45 あ、それ僕も気になってるんですよね。死力解放はふつうに○ボタンで出せる技のことですけど、必殺って何ですか? -- (とんかつ) 2011-10-20 22 50 12 いいぜ、テメェがまだ、何でも思いどうりにできるってんなら・・・まずはそのふざけた幻想をぶち殺すッ! -- (上条) 2011-11-13 20 14 12 つまらん -- (名無し) 2011-11-14 17 52 18 必殺は死力解放で敵のライフを0にした時じゃなかったかな? -- (もじゃきち) 2011-11-17 20 38 25 あ〜確かにそんな気がしますね -- (次元覚醒) 2011-11-19 07 59 41 アシストキャラのL+Rが使えないんですが 同時押しですよね? -- (匿名) 2011-12-06 15 50 28 ゲージがあってアシスト使用可能時に、浮かせてL+R同時押しだよん。信頼度が3以上の組み合わせでないと使えないから注意な -- (名無しさん) 2011-12-06 19 31 42 サバイバル点数55000いったwwwww -- (五和) 2011-12-23 22 54 06 ついでに上条さんと五和でね まだまだ高得点目指しますよー! -- (五和) 2011-12-23 22 56 01 そんなにいったのか! 俺は51万が最高だよ。今はタイムアタック頑張ってる -- (ベクトル) 2011-12-25 12 25 13 タイムアタックはまだやってないからやてみます! -- (五和) 2011-12-25 20 29 02 タイムアタックやってみたが途中の土御門さん強くて勝てない... シクシクシク -- (五和) 2011-12-27 01 01 53 最後の上条も時間かかるよ -- (ベクトル) 2011-12-27 17 25 11 サバイバルをステイルでやっているんですがパートナー誰にしたらいいっすかね? -- (第6位って青ピ?) 2011-12-30 14 09 41 サバイバルなら五和か白井がいいと思うよ! -- (ベクトル) 2011-12-31 13 47 59 美琴と黒子のコンビは結構強い -- (腐りかけのパン) 2012-01-02 23 03 45 土御門と風斬なら相手を一度浮かせれば勝ったも同然で強い -- (ベクトル) 2012-01-04 10 32 41 一回ねーちんと上条でやったら最後の上条さんはノーダメの20秒くらいで倒せたよーでも記録は7分56秒だった -- (五和) 2012-01-05 03 38 57 俺は御坂に時間かけすぎたが3分24秒だったよ。上条さんはたまにうまくいくからね -- (ベクトル) 2012-01-09 21 31 51 おすすめのキャラおしえて -- (五和) 2012-01-20 19 12 59 初心者は御坂かアックア。上級者は一方通行か土御門かな -- (ベクトル) 2012-01-21 15 40 25 上条さんも使いやすいと思うけどな。今更だがw -- (名無しさん) 2012-02-06 06 57 42 俺はサバイバル47万、VSは11万ちょっと。おすすめはアックアと御坂。(攻撃連鎖をわざと外す方法) -- (名無しさん) 2012-02-09 17 23 07 ↑の人とは違う名無しさんだよ -- (名無しさん) 2012-02-09 17 24 09 白井とインデックスでODをわざとはずせば13万はいけるよ -- (ベクトル) 2012-02-11 09 25 18 最近またプレイしているんだが、五和が上手く使えない。 -- (名無しさん) 2012-02-25 12 15 44 水→火につなげたら当てやすいし威力もあるよ。ODは風斬のユニゾンレイドで激突させた状態で使えば良いよ。 -- (ベクトル) 2012-02-28 17 13 10 今更だがいっきに五和が使いやすくなったわ。回答サンキュ。やっぱり好きなキャラでプレイしたいからな。 -- (名無しさん) 2012-03-23 20 51 48 だよね、全キャラ使いこなせるようになったら、もっと面白くなるよ -- (ベクトル) 2012-03-25 11 41 28 ttyyyyyyyyyyyyyyyyyy -- (t4r) 2012-04-14 21 09 47 sssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssss -- (t4r) 2012-04-14 21 10 24 黒子でサバイバルクリア出来ないんだが……体力削られた状態でVS黒子になるとやられる -- (名無しさん) 2012-10-28 13 07 34 黒子は↑△で相手の動きを止めてから□コンボが良いよ。ODは…俺も苦手^^; -- (ベクトル) 2013-01-02 00 03 42 補足 パートナーは五和がオススメ。五和が突ついてる間に黒子も□連打すればコンボがかなり続くよ。 -- (ベクトル) 2013-01-05 08 20 51 僕は上条当麻が好きです -- (名無しさん) 2013-03-13 20 16 08 久しぶりにやったら、一方通行と黒子で激突と空中攻撃が99いったwww -- (名無しさん) 2013-05-12 08 10 14 サバイバル50万越えって・・・俺なんて上条と黒子で434100が最高なんだがw -- (名無しさん) 2013-06-15 17 39 44 とにかくポイントを稼ぐ事に集中したから相当時間かけてやったw -- (ベクトル) 2013-06-30 21 51 08 土御門さんと黒子でダメージが9200いったwww -- (名無しさん) 2013-07-06 19 11 27 土御門さんはマジで強い -- (ベクトル) 2013-07-18 20 32 50 土御門さんつよいね いろいろと -- (工場長) 2013-08-20 17 55 43 僕は詳しくない友達とやって御坂の電撃を当麻で消してたのしんでますw -- (ふぇんりる) 2013-08-27 21 19 41 これステイル使いこなせば凄く強くないか?ルーンを地雷化できるし、幻想殺しも蜃気楼でうまく翻弄すれば倒せる。 -- (名無しさん) 2013-09-04 15 54 39 たしかにステイル強いなwww -- (ふぇんりる) 2013-09-05 19 51 00 一方&麦野が1番。 -- (LSD) 2014-04-20 09 12 12 一方&黒子でサバイバル53万点、上条&五和でタイムアタック4分3秒が限界 -- (オティヌスちゃんペロペロ) 2014-05-24 18 12 29 だれかアドパしませんかー? -- (名無しさん) 2014-05-28 11 18 57 久しぶりにやったら楽しいんだよなぁ -- (上条) 2015-03-28 20 13 54 このゲームまだやってる奴居る?居たら対戦したいんだけど -- (名無しさん) 2018-02-23 23 59 19 名前 コメント すべてのコメントを見る
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【種別】 人名 【初出】 とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟- ただし、とある魔術と科学の群奏活劇の方が作品のリリースは早い。 新約九巻で名前のみ登場 【CV】 三澤紗千香 【解説】 宇宙エレベーター『エンデュミオン』開通に賑わう学園都市で、 上条当麻とインデックスが出会った『無能力者(レベル0)』の少女。高校一年生で、自身の発言よりおそらく所属は霧ヶ丘女学院と思われる。 毛先を結んだ鴇色の長髪と、鳥のエンブレムがついた水色の鳥打帽子が特徴。劇中で歌姫として活躍する際は、様々なアイドル衣装に変遷する。 本編開始の3年より前の記憶を失っており、今の名前は施設で与えられたもの。 性格は明朗快活だが、インデックスへの突っ込みに咄嗟にアイアンクローを繰り出したり、 食事中に「歌を歌って」とねだられてデスメタ調の曲を口ずさむ等、若干ズレた部分も。 また、その食欲はインデックスが認め、意気投合するほどに旺盛。 歌うことが好きで、路上ライブを行いながらメジャーデビューを目指しているほか、 ライブでは自主制作CDを配布したり、インターネット上でも彼女の楽曲がダウンロードできる。 既に一部では人気が出始めており、 噂好きの佐天涙子も歌手「ARISA」の情報をキャッチしていた。 その正体はオリオン号事件の際、シャットアウラ=セクウェンツィアの『大事な物を失ってもいいからみんなを助けて』という祈りが奇蹟という形で具現化した存在。 彼女の『音楽の才能』を宿した少女の肉体を持ってこの世に現出し、その能力でオリオン号の乗客乗員87名の命を救ったと言われている。 その代償としてシャットアウラは『音楽を認識する脳機能』と『父親』を失った。 またアレイスターによると、レディリーがオリオン号に施した術式も、彼女が生まれた原因のひとつであるらしい。 魔術側からは聖人あるいはそれと同等の何かを持っているとされており、イギリス清教が監視していた。 このように超常的な存在でありながらも、上条当麻の幻想殺しで触れられても消滅しなかったところから、 魔術でも超能力でも説明のつかない存在となっている。 ゲームでは神裂に監視され、聖人かどうか見定められている。聖人判定というものらしい。 九月十一日ではストリートライブをしていたとき、スキルアウトに絡まれていたところを御坂美琴に助けられる。 その時彼女の電話番号をもらっている。 劇場版のストーリーでは、奇蹟を起こすその体をレディリー=タングルロードにかけられた不死の呪いを解く魔術の核に利用されそうになる。 終盤に真実の記憶を思い出した彼女とシャットアウラが再び一つに戻り、その歪曲が奇蹟を起こし崩壊寸前だったエンデュミオンから観客や学園都市を救った。 その後どうなったかははっきりと説明されていない。 少なくともシャットアウラの中に解けて彼女の好きなものを思い出させたのは事実である。 その生まれ方の性質上異能の分類に入るにもかかわらず、幻想殺しに触れても消えなかった。 それを置いても上条は彼女を「幻想なんかじゃない」、「歌の好きな普通の少女」として以前と変わらない目で見ている。 【口調】 特徴的な部分はないが、上条の事を「当麻くん」と呼ぶ貴重な存在。 例)「インデックスちゃんと当麻くんて、どういう関係?」 【余談】 彼女が起こしたとされる奇蹟には必ず傷つく人が現れる。 オリオン号事件のときにはディダロス=セクウェンツィアが死亡し、 ライブの爆破事件では上条当麻が頭をけがしている。 また、漫画版のおまけ漫画で日課として歌いながら散歩をしている。 歌っていると周りが見えなくなるとしているが、「3巻の上条と一方通行の決戦」と「8巻の残骸を巡る黒子と結標の決戦」の作中の初期で高レベルの戦いに「戦ってる場面の近くにいるのに戦闘に巻き込まれていないどころか、その戦いの当事者にさえいることを気づかれていない」というあり得ない体験を無意識のうちにしている。 更に言えば3巻の戦いでは二人の台詞から上条が駆けつけた時から一方通行がプラズマを作ったときまで近くにいた可能性もある。 鳴護アリサは「願いの集積体」であるという点で、上条当麻の『幻想殺し』や、上里翔流の『理想送り』と非常によく似ている。
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1 不完全な静寂が延々と続く。僅かに聞こえるのは、か細い呼吸音と足音。 日の光が完全に遮断され、黒ずんだ壁に囲まれたこの部屋で一人の少年が 落ち着かない様子で、コツコツと乱れた拍子を現代的なデザインの杖で奏でながら 右往左往していた。頭頂から靴の末端まで白一色に染まっている彼は この一室では浮いて見える。 少年の名は一方通行。その整った顔からは嫌悪、焦燥の表情が絶え間なく 作り出されていた。動揺が隠せないからだろうか、寒気を感じる。 (……結果はまだ出ねェのか?) その目線の先には、少し薄汚れたベッドで眠りにつく少女があった。 少女の名は打ち止め。かつての天真爛漫で、元気を振りまく姿は 一切その様子からは想像出来ない。以前の衰弱しきった病態から抜け出せたのが せめてもの幸いだったが。 (やはり畑違いの人間じゃこの苦痛を取り除く手段はわからねェってワケか) 仮の答えを弾き出した一方通行は自分の考えを整理していく。 あのヒーロー……いや、あの『上条当麻』との再戦に破れた後、 奴が打ち止めに右手で触れた瞬間、打ち止めとエイワスの繋がりは一時 断ち切られた。少なくとも生命の危機からは辛くも逃れられたようだ。 その後二人は上条達が率いる軍用車の群から離れ、金髪碧眼の男と同行することと なった。その者はオッレルスと名乗り、打ち止めの体を検査してみようと 提案した。一瞬罠かと頭をよぎったが、例えそうだとしても、 打ち止めに害意を加えない限りは利用出来ると踏んで、一方通行はそれを承諾した。 第一、あの上条達に誘導され出会った人物だ。おそらく学園都市の傘下に属す者では無い。 そしてそのままこの建物に辿り着いた。外観からしても相当老朽化した建造物とわかる。 今、オッレルスは席を外している。おそらく別室で文献を漁っているのだろう。 (だとしても、俺のやるべき事はもう決まってる。このガキのためなら……) あの一戦から一方通行の思考はより尖っていった。今までの自分との剥離、 根源とも云うべき心の主柱の変化を自分自身でも確かに感じていた。電流が走ったかの様だった。 これまでの彼は『自分がこうあるべき』、『自分が果たさねばならない事』といった 義務感、使命感、自分勝手で自己満足的な、まるで子供が思念する目標を掲げ 動いているだけだった。あの少女が突きつけた言葉の通りに。 それだけでは結局は何も変わらない。身勝手な理想論を無理矢理描き、その実現に 走り続けるだけではこれより先に控える試練は絶対に乗り超えられない。 (だったらどォする?) ならば、『自分がなりたいもの』、『自分が本当に成し遂げたい事』と心が叫ぶ 直接な願いや直感に従えばいい。無粋な言葉で語れば、夢、などとも言おうか。 そうすればもはや心身は揺るがない。もう心がどんな残虐な所行に引き裂かれても、 体の四肢を全て捻り切られようとも、どんな痛みにも耐えられる。突き進められる。 偶然にも、この理念はあのツンツン頭の少年の行動指針と重なる一面があった。 それに気づかない一方通行だったが、その転換に確実な手応えを感じていた。 ーーそうしてその後、彼は気怠そうに、明らかに意識してふと何気なく振り向き、こう呟いた。 「で、何でオマエがここにいンだァ?」 その背後には、かつて彼の心を打ち砕いた茶髪の少女が微笑みながらちょこんと座っていた。 少女の名は番外個体。第三次製造計画によって生み出された、新たな『妹達』の一人だ。 2 「やっほう。やっとミサカの存在を受け入れてくれたね。第一位。ずっと後ろで ひたすらアピールを繰り返してた努力が実って嬉し涙が出そうだよ」 愛想を振りまく天使の様な笑顔を見せつけながら番外個体は少年に抱きつこうと迫って来る。 一方通行は溜息をつかざるを得なかった。何せ自分と打ち止めを殺しに馳せ参じたはずの 人物が、背後から吐息を吹きかけたり、体に触れて微弱な電流を流してきたりするのだ。 逆に関わりたくなくなるのが当然の反応だろう。 「あのなァ、オマエが抱えてた任務とかが頭からスッパリ抜け落ちてンならまだしも、 どうして俺の側に平然といられンだ?俺がオマエにナニやったか覚えてねェのか?」 当然の疑問をこのアバズレ少女に投げかけてみるが、その回答はまたおかしな物だった。 番外個体が、その意外と膨らみがある胸を張って答える。 「もちろん覚えてるよ。第一位がミサカのこの美顔に何度も豪打したのも、ミサカの使命も。 でもそれらの事情はこの番外個体における現在の行動には全く干渉しない」 どういうことだ?今一不透明で番外個体の本心が読み取れない。話を続けて聞くと、 「ミサカは超能力者第一位の一方通行と、ミサカネットワークの統制者である打ち止めを抹殺し その後ミサカ自身も『セレクター』によって処分されるはずだった。でも第一位の『温情』に よって偶然生き延びてしまった。破壊された『セレクター』には学園都市がミサカを監視、 制御する機関が備わっている。それが無くなった今、もはや誰もミサカを縛る事は出来ない」 『温情』という言葉に引っかかりがあった。一方通行は確かにあの瞬間だけは番外個体を救おうと した。しかしその感情と行動は、この世界への憎悪で全て吹き飛んでしまったわけだが…… 「つまり、ミサカは第一位の手によって自由になった。だからもうミサカはかつての目的を捨て、 新たに築かれた欲求に従って動く事にした」 ピクン、と一方通行の心臓が反応した。何か嫌な予感がする。 「ミサカは、あなたに興味が湧いた!」 番外個体の顔が彼の唇に触れそうになるまで近づき、そう言い放った。 「打ち止めというちっぽけな存在のために学園都市に逆らい、妹達という恨まれてもおかしくない 群衆のために奔走し続ける、論理的に考えてもおかしいあなたはもうミサカの目を釘付けにした。 だからずっと着いていく。ミサカが第一位を寸分まで理解するまで。 あ、こんな可愛いミサカを傷物にしてくれた責任も取ってもらおうかな。だからミサカの事も 大事に扱ってよ。そこで寝てるあの打ち止めの様にね!」 そう熱弁した直後にまたもや番外個体は一方通行を抱擁しようとダイブしてくる。 これは、好意からくる行動とは、違う、と思う。負の感情が芽生えやすい番外個体が ここまで自分を好くのには、どうしても違和感を感じる。自分を憎んでいたのではないのか。 ……とつい勘ぐってしまう。裏があるんじゃないか、そんな気がしてどうもこいつを 受け入れられない。うざそうにあしらってから、話題を変えた。 「そォいや俺はオマエをさんざん痛めつけたンだったな。なら何で外傷が一つも 残ってねェんだ?『肉体再生』なンざ使えるワケでもねェし、俺はそこまで 治療した覚えは無いンだが」 確かに今の番外個体は不思議な事に一方通行が負わせた傷も一切無く、健康そのものだ。 叩き折ったはずの腕の骨すら完治している。そんな状態で傷物とか言われても釈然としない。 ニヤニヤしながら、艶かしく手で全身を伝わせつつ答えてきた。 「『暗闇の五月計画』を覚えてるよね?第一位の演算パターンを元に自らの『自分だけの現実』を 最適化させる実験があったんだけど、その中には第一位のベクトル変換能力を応用して 生体電気を制御し、自分の細胞復元速度を早める能力データが残されていた。 あなたを殺す際に『書庫』にアクセスする機会があったから、それを知って流用したの。 体内の電子情報を操れるミサカなら、あなたとほぼ同じ精度で体を癒せる。 理論上なら他の妹達にも実行可能だったろうけど、大能力者であるミサカ以外は 実戦投入は無理だったかもね。そもそも絶対能力進化実験の障害になるから 知らされていなかっただけかも」 「ほォ。ちゃんと理由があったンだな。だったらこのガキも類似した事が可能なワケだ。 そいつを引用してこいつの中の異変を取り除けねェのか?」 そろそろ余興とも言える会話は打ち切るべきだろう。時間は待ってくれない。 ここで一方通行は核心に触れられるよう、また話を移行させた。番外個体も重要だが、 それより優先すべき事は山積みだ。何より打ち止めを救う可能性があるなら何でも試す必要があるからだ。 だが、番外個体は返答せずに頬をぷくーと膨らまし、そっぽを向いた。 自分より打ち止めを重く扱った事に不満があるらしい。面倒な奴だな、と思いつつ 番外個体に正誤を問おうとした瞬間、 一方通行の腹下部に重圧が掛かった。 3 この合図はここに来た、いやこの男にあった瞬間にもあった。明らかに異質な反応。 かつて一方通行が海原と接触した時に感じた物と同じだ。 オッレルス。打ち止めと一方通行(と番外個体)を迎えいれた人物だ。 胡散臭さは感じない。むしろあらゆる人生の困難を全て切り抜けてきた経験がその肌に 刻み付いているかの様だった。その威厳はそこらの一般人ではまず発揮出来ないだろう。 そんな彼が羊皮紙の束を抱えてこの部屋に飛び込んできていた。待ちわびた。 「やっとこの子を治癒する手だてを思いつき、術式を構築出来たよ。君達に説明すべきだろうから 包み隠さず話そうと思うが、いいかな?」 術式などとあまり耳に入った記憶の無い言葉を聴いた気がしたが、もはやどうでもよい。 このロシアまで渡って来た目的がやっと成就するのだ。一瞬の歓喜と焦りを感じた。 一方通行はその餌に食らいつく。 「ああ、よろしく頼む。さっさとこのガキを楽にしてやりてェからな」 「まぁ待て。その前に俺は君達の名前も抱えてる事情も完璧には把握出来てない。 順序が逆になったが、そこら辺の背景を大雑把に教えてくれ」 確かに出会ったすぐからオッレルスは検査と思案に入ってしまったせいで説明不足に なってしまった。この男の、人を救うのを優先する気質が先行したからだろうか。 とにかく解説を早く済ませて打ち止めを直して欲しかったが、 「はい!ミサカとこの人、一方通行は夫婦でこの子を助けたくてここまで来たんです」 (…………は?) 横槍が入った。いつの間にか番外個体が一方通行の片腕を抱きしめつつ懇願していた。 「学園都市の医療技術でも、ミサカとこの人の間に生まれたこの子の命を持たせられないのが わかって、どうしていいかわからなくて全国を経由してこの辺境まで行き着いたんです。 お願いです!ミサカ達はどうなってもいいから、何でもしますからこの子を苦痛から 解放してやって下さい!」 涙ぐむ仕草まで仕込んである。傍目にみれば本当に番外個体や一方通行と、打ち止めが 親子だと誤解してしまいそうな程の迫真の演技だった。 (……こ、こいつ人が黙ってりゃ嘘をペチャクチャ吐きやがって……!?) ある事無い事吹き込む番外個体のデマカセを正そうと、声を荒げようとする一方通行だったが そこで異変に気づく。 声が出ないのだ。 妙だ。まるで人為的に喉が働かなくなった感じがする。何かがおかしい。思わず番外個体の 方を向くと、オッレルスに見えないように、小悪魔的な含みを持つ笑顔を一方通行に見せつけていた。 そこで原因がわかった。こいつのせいだ。体内に残留した『シート』で一方通行の首元に 装着されている電極を強制的に誤作動させているのだ。 (な……言語機能を俺から奪いやがったのか!?器用なマネしやがって!) といっても、常識的に観察すればこんな虚言などすぐにバレる。普通は信じるワケが無い。 常人なら「いや、それはありえない」と即座に突っ込む程度のウソだ。 と、オッレルスの反応に期待する一方通行だったが、 「そうか!それは難儀だったね。大丈夫だ。君たち親子の平穏が再び訪れるよう、俺も全力を尽くすよ!」 本気で信じちゃったよこの人。そういう変人だったのか。 こんな奴に打ち止めを預けた俺が間違ってたのか。いや、馬鹿だからこそ上条はこいつを推薦したのか? 歪曲した首肯があまりにも馴染みすぎている。もう訂正するのも諦め、事態が好転するのを待つ事にした。 自分が滑稽な扱いを受けてそれで済むなら大歓迎だ。今日までもそういった色眼鏡で見られてきた。 そうしている内にオッレルスが口火を切った。 「よし。必要な情報は揃ったし、本題に戻るとしよう。……申し訳ないが、 奥さんは席を外してくれると有難い。君が娘さんを心配しているのは重々理解してる。 しかし、先に彼だけに述べておくべき事が少しだけあるんだ。短時間で済む。いいかな?」 想定外の滑り出しだった。同時に危機感が一方通行の脳裏に行き渡った。これは艱難の暗喩だ。 打ち止めの治療に何らかのデメリットがあると、暗に示している。考え過ぎであってほしい。 そうとも知らず、口車に乗せられた番外個体は意外にもすんなりと申し出を受け入れ、 「そうですか!確かに懸念が残りますけど、どうしてもと言うなら指示に従うまでです。 この子を頼みます……」 と着飾った決まり文句を漏らしながら、ドアを開けて廊下に出た。同時に妨害電波も 次第に減退していき、一方通行は平常に戻った。ここからが本番だ。固唾を飲んで、宣告を急かした。 「アイツが漏らした通り、このガキは科学の枠に留まる技術じゃどォにもならねェ。 この病状自体が学園都市の差し金で惹起したからだがな。それで俺達は奴らと反目した。 そこで『全く別の法則』とやらが必要になると聞いた。それを求めてここまで来たワケだ」 「先刻までの戯言は彼女に真実を知らせない為の詭弁だよ。混乱を招くからな。 君の抱える問題も学園都市の策謀もこの子に降り懸ってる異常の根源も承知している。 あのアレイスターの聖守護天使がこの子を踏み台にして顕現したんだろう。 正確にはミサカネットワークによってAIM拡散力場を前導させるのを 強引に打ち止めを『始動キー』として、持続させている」 一方通行は目と耳を疑った。この男は今、打ち止めの病状の原因を明かすどころか、 学園都市が抱える闇そのものの正鵠を射った。門外漢かと思いきや、一方通行以上に現状を理解している。 どこからそれほどにまで正確な情報を知り得たのか、疑問は残るが、 ならば話は早い。先程の発言に引っかかりと底知れぬ不安を感じるが、今は前に進むしかない。 「そこまで把握してンのなら、さっき口走った『治癒』も的確なンだよなァ。 だったら、ここまで焦らす必要は毛頭無ェはずだ。……何を隠してやがる?」 一番の不安材料にメスを入れた。打ち止めの『治癒』に弊害があるならば、全て排除するまでだ。 だが、その弊害についてはこの男は黙ったままだ。まさか、そこまで事態は深刻なのか? オッレルスは重い口を開いた。 「『治癒』の方法は二つある。一つは最終信号をミサカネットワークから断絶させる事だ」 何? 「聖守護天使は最終信号を『始動キー』としているが、本来なら顕現した時点でミサカネットワークを 間借りするだけでAIM拡散力場を永続的に連結し続ける事が可能だ。 しかし、どうやらアレイスターは念には念を入れて『始動キー』を常に待機状態に設定し、 万一聖守護天使が崩壊したとしても、すぐまた現世に回帰できる体制を取っているようだ。 故に最終信号に、極難解で不安定な演算を常に無意識の内に反芻させるような仕組みを植え込んだ」 つまり、エイワスとの戦闘時に奴の『核』を弾いたにも拘らず平然と復活したのは、 打ち止めに『始動キー』を埋め込まれた証拠だという事か。 それが理由。最終信号としての役割を果たすため、望んだ訳でもない不条理な重荷を背負わせ続ける。 彼女は何も悪い事をしていないのに。一人の人間なのに?どうして道具としてしか彼女を扱わない? 「……じゃァ、その仕組みを解けばいいんだろォ?どうしてこのガキをミサカネットワークから 切り離すなんて解決法が取られるんだ?」 打ち止めがミサカネットワークから外される。即ち、ミサカという大脳からの脱却とは 妹達との意識疎通がされなくなり、情報や記憶の共有が途切れる事を指す。 いや、ミサカネットワークの司令塔である彼女がいなくなれば、学園都市は同機能を持つ新たな個体を 刷新するはずだ。それか、それこそが伴う痛み、なのか? 「『始動キー』は、最終信号個人の脳だけではとても抱えきれないほどのヘッダを持つ。 つまりこの子の頭で処理出来ない部分は他の妹達に分割され、代理演算をさせるように 最終信号が上位命令文を妹達に送りつけているんだ。即ち、最終信号が上位命令文を出せない状況に なれば『始動キー』は不完全な計算式の固まりと化し、最終信号に埋め込まれた『始動キー』そのもの も自然と意味をなさなくなる。こうなれば後は学習装置で治療出来るレベルまで落ちる」 ここまで判明しているなら、問題は解決したと同義ではないか。一方通行はここでようやく 心のしがらみが和らぐのを自覚した。 しかし、現実はまだ一方通行と打ち止めを許さない。 「ミサカネットワークと最終信号を切り離すにあたって、俺の術式を施すわけだが、 ここで一つの欠点があるんだよ。最終信号の超能力を人為的に消し去る必要があるんだ」 ……つまり、科学以外の手で能力を消滅させる。 電流を操れなくなれば打ち止めはミサカネットワークと繋がらずに済む。 『全く別の法則』に乗っ取って。 それは、その結果が齎すデメリットは、 「……彼女の言語機能と計算能力を削ぎ落とす。今の君の様に、だ」 4 死角からの残酷な事実。覚悟を背負ってここまで来た。打ち止めのためなら、 自分の信念も生き様もプライドも、自己の破壊に当て嵌まる犠牲なら、それらを受け入れる覚悟を。 だが、実際の代償は覚悟だけでは足りなかった。 つまりは、打ち止めを救うなら打ち止めそのものを犠牲にしろと言っているのだ。 一方通行は嘲った。打ち止めを敵に回してでも戦う決意があろうとも、 打ち止めの属する世界をぶち殺してまで、打ち止めを守り抜く手腕が無かった自分を。 言語機能、計算能力への後遺症。その重みは苦渋を洩らすほどわかる。 一方通行本人も、あのカエル顔の医者に与えられたチョーカー型電極によって ミサカネットワークの補助を受けなければ廃人に限りなく近い存在になってしまう。 打ち止めがそうなったら?もう光は途絶える。彼女をミサカネットワークから切り離す為の処方だ。 一方通行と同じ埋め合わせは不可能。待つのは物事を楽しみに笑う彼女、 自分にだけ向けてくれる、無邪気で、バカらしくて、こっちも笑い飛ばしたくなる太陽の様な笑顔、 それらが抉りとられた灰色の世界だ。 絶望が境界線を逸脱して光の世界にまで浸食してくる。その光の中心にいるはずの打ち止めに向かって。 だが、頭の中は驚愕するほど冷静だった一方通行はどうしても拭えない考えに至っていた。 (イイじゃねェか。簡単だ。この『治癒』が終われば、少なくとも学園都市のクソったれどもは もう打ち止めを奪ったり、始末しようとはしねェはずだ。打ち止め本来の役割が白紙になるからな。 言語機能?計算能力の低下?それだけの犠牲で済むなら大満足のハッピーエンドで終幕だ) そう、自分が頷いてしまえば。もう終わるのだ。戦いも、打ち止めの災難も。 自分の脳裏に焼き切れるまで刻み付けた、打ち止めのいる光の世界を守るはずの、自分の覚悟さえも。 「どうするんだい?この『治癒』なら10分で準備できる。やるなら今しかないだろう。 学園都市にこの末路を漏洩させないためなら、ここで打ち止めの『自分だけの現実』を無くすんだ」 オッレルスが何かほざいている。学園都市?そんなものもあったっけ? 放心状態だった。だが理性はこれに従えと煩く後押ししてくる。やれ、やってしまえ。 でも、でも、それでいいのか?一方通行は自分の脳、心、魂に真義を問うた。 自分の本心。未来の夢。それは、 「ォ断りだ」 はっきりと言い放った。誰かに命令されたワケでもない。熟孝して導いた論理的に正しい結論でもない。 「……このガキの生涯まではオマエも片耳でしか聴いた事ねェだろォ?こいつはな、 本来なら本当に小せェ存在のはずだったんだ。普通に大きくなって、ダチ見つけて遊んで、 黄泉川や芳川に恋愛相談なんかして、騒がしいモンには野次馬気分で覗きにいって、 それで最後に自分から笑う。そんなどこにでもいるただのクソったれの子供でいられたはずなんだ」 一方通行は信じていた。あらゆる闇や暗躍するクソ共を駆逐しきれば、打ち止めもただの少女として 生きられる。そんな純朴な幻想を。 それが本心だった。そうしたかった。ウソは無い。本当にそうしてやると無意識に願い続けていた。 だから、引き下がれない。善人だろうが悪党だろうが関係ない。 一方通行という個人のみが持つ、譲れない思いだった。 「そいつを乱すようじゃァ、納得出来ねェンだよ。言語機能?計算能力?ンなモン捨てなくても 門は開いてゆく筈だ。もし無かったとしても、俺が学園都市最強の力で風穴開けてやる。 ……だからオマエの申し出は受けられねェ。すまなかったな」 一方通行は頭を下げた。オッレルスも打ち止めの心配の末に この『治癒』を提案したのだ。無下にはできない。本来なら人に会釈する一方通行などありえないはず。 それを実感して、オッレルスは深い笑みを浮かべて頭を上げてくれと言い、 「そう決断すると予想してたよ。そうだ。どうせ未来を切り開くのなら より輝かしい方が良いに決まってる」 未来か。 「ンじゃ、俺らはここにはもう用は無ェな。夜が更けたら出てくが、それでイイよなァ? こっちもか細いヒントを幾つか持ってるしな。そいつを手がかりに動くさ。世話になった」 「ふむ……君らしくない。少し前の要点を忘れてないか?」 少し前?第一『治癒』の壮絶さに戦慄したせいか、些細な情報を抜け落としたかもしれない。 が、ここで前の記憶を取り戻した。打ち止めを救う手段は『治癒』だけではない。それは、 「第二の手段だ。禁書目録を呪縛から解放し、彼女から完璧な治療法を聞き出すんだ」
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とある喫茶店の一日 〜Mad_Tea_Party〜 君はこんな噂を耳にしたことはないかな? その喫茶店には、普通にはありえない出会いが待っている。 現在過去未来の全てにおいて接点のないはずの人とも、“偶然”巡り会えてしまう不思議なカフェ。 アーネンエルベ。 もしも街を歩いている時、そんな名前の看板を見かけたなら。急ぎの用事がないなら、足を踏み入れてみるといい。 とても貴重な経験が出来るはずだ。 まあ身の安全の保証は出来かねるが……いやいや、何事も自己責任ということだよ。 店自体の質もとてもいい。マスターオリジナルのブレンドコーヒーに、軽めのツナのサンドウィッチ。あとはモンブランでもあれば言うことなしだ。 そうそう、座るならテーブル席を選ぶべきだ。向かいに座る人がいたなら、その人はきっと、君が絶対に出会えない相手だろうからね。 キィッ、と擦れる音を立てて木製の扉が開く。カランコロンという鈴の音が、少し遅れて続いた。 視界に入ってきたのは、電灯を極力排した薄暗いカフェテリア。まあ雰囲気づくりは悪くない。さびれていると言い換えることも出来そうだが、どうせ“この街”では平日の昼間に繁盛している店はないから気にすることもないだろう。 案の定、並べられたテーブルはどれも空席だった。たった一つ、奥まった場所に置かれたテーブルに赤っぽい制服の少女と白っぽい修道服の少女が陣取っている。白昼堂々サボリとはたいした度胸だ。修道服ということは、第十二学区の学生かもしれない。わざわざこんな所まで足を運んだのは、教員の見回りを回避するためだろうか。 (…………ン?) 不意に、自分の思考に疑問が浮かぶ。 “こんな所”って、一体どこだ? この店に入る前に、街のどのあたりを歩いていたのか思い出せない。 しかし、疑問が違和感に変わる前に、カウンターから声がかかった。 「——いらっしゃいませ。お一人ですか?」 男にも女にも、大人にも子供にも、聖人にも囚人にも見える人物。ついでに言えば店長とも店員ともとれる態度だった。長すぎる髪を大きな三つ編みに束ね、花柄のエプロンをつけてコーヒーカップを持ち上げている姿に、彼はなぜだか対軍兵器級のツッコミを入れたくなったが、ギリギリで自制する。 「……あァ」 「テーブル席とカウンター席がございますが、どちらに?」 「テーブル」 「かしこまりました。左手奥のCテーブルをお使いください。注文がお決まりになりましたら、卓上のベルを鳴らすか、カウンターに直接声をかけてくだされば承ります」 手振りで了解したことを伝えると、彼は支持されたCテーブルとやらに向かう。静電気で髪の毛を持ち上げられているような奇妙な感覚があったが、不思議と店を出ようという気にはならなかった。 ——その喫茶店には、普通にはありえない出会いが待っている。 いつ聞いたのかも思い出せない、うさんくさい噂話を真に受けた訳でもないのだが。 こうして学園都市最強の超能力者、一方通行(アクセラレータ)は、今日という取り戻せない日をアーネンエルベで過ごすことになった。 時刻は午後一時。少し遅めのランチタイム。 ◇ ◇ 一方通行が座ったテーブルの二つ隣り、Aテーブルには、赤と白の対照的な少女達が座っている。 クリームソーダのアイスに刺さってしまったストローと格闘している修道服の少女がインデックス。注文した紅茶に自前のブランデーをボタボタ足らしている冬用制服の少女がサーシャ=クロイツェフ。 彼女達は、一方通行が想像したように学校をサボってこの店に来ていた訳ではなかった。二人はもともと学園都市のどの学校にも所属していない、いわゆるモグリの住人なのである。 しかし、それも実は今日までの話。 「明日から、かぁ。いいなぁサーシャは。ロシア成教公認で転入出来るなんてー」 「そうは言うけど、あくまで諜報活動の一環としてであるし。むしろ周りの人たちを騙しているようで気が引けるというか」 インデックスのぼやきに、サーシャが控えめに答える。 ここ最近の彼女たちの話題は、「サーシャの学園都市への転入」に集中していた。 一端覧祭と『灰姫症候(シンデレラシンドローム)』の事件が無事終わり、さあ別れを惜しもうとした所へやって来た国際郵便。開けてみれば近所の中学校への転入手続き書類とサーシャに当分の間学園都市への駐留を命じる指令書だったのだから驚いた。 えらいこっちゃえらいこっちゃと騒ぎながらも準備しているうちに、いよいよ明日が初登校の日。 今は学生向けのデパートで注文しておいた冬服教科書その他の必要雑貨をまとめて引き取ってきた帰りなのである。テーブルの下にはパンパンに膨れた紙袋がいくつも置かれていた。大分冷え込んできたこともあって、冬服だけは受け取ってすぐに着替えたが。 ちなみに、サーシャは転入先である夕凪中学校の女子学生寮に既に部屋を与えられていたが、そちらではほとんど寝泊りしていない。これまで通りとある少年の部屋に押しかけ居候のような形で暮らしている。 「でも、さあ」 インデックスの愚痴は止まらない。ここ数日ずっとだ。 上条さん家の白シスターは、決して赤シスターを妬んでいる訳でも、ましてや恨んでる訳ではない。それだけは絶対だ。 けれども、 『サーシャが学校に行くようになると、また私は昼間一人ぼっちになっちゃうもん』 口に出した訳ではないが、サーシャは友人のそんな隠された本音を察してしまっていた。 自分が属している魔術サイドとは敵対していると言って差し支えない科学サイドの街で、朝から放課後までという長い時間をたった一人で過ごす寂しさはどれだけのものだろう。サーシャはようやく出会えた、さの寂しさを分かち合える友達なのだ。 その彼女までが、学校に通うようになれば。 (……問一。どうすればいいのでしょう?) 落ち込み続ける友にかける言葉も浮かばず、天にまします我らの父とかに祈ってみる赤シスター。だがそう簡単にありがたいお告げを下さるほどこの作品(せかい)の神様は親切じゃない。 その代わりと言ってはなんだが、感覚的には右斜め後方から幻聴じみてか細い女の子の声が聞こえてきた。 (えっと。……とりあえず、何でもいいから褒めて、褒めて、褒めまくってみるのはどうですか……?) なるほど。ありがとう私の天使(スタンド)。 (え、そんな、私オラオラとかアリアリとかだが断るとか出来な——あれ、もしかして今後私ってそういう扱いなんですか?) それこそ神のみぞ知る、だ。 サーシャ=クロイツェフは意を決し、怒涛の褒め殺し作戦を敢行する。 「そう、だ。インデックス、注文した時と今日と、デパートまでの道案内をしてくれてありがとう。やはりこの辺りの地理には、まだ慣れていないから」 「大した事じゃないよ。私が案内できたのは、昼間暇な時にぶらぶらするコースだったからだもん。——うん、昼間、暇だから」 一層暗くなる声に、サーシャは第一撃が裏目に出てしまった事を悟る。 「うう……ん、荷物も、半分持ってくれて、感謝している。これはとても一人で持てる量ではない」 「……でもさりげなく教科書とかの重い袋を自分で持って、服とか靴なんかの軽い方を私に回してるよね」 続く第二撃が(両者の)ボディをえぐるように打つ。 「ああああああ。そ、そのクリームソーダ、おいしい?」 「うん。サーシャのおごりだけどね。とうまは私にお金持たせてくれないから」 第三撃が急所に当たった! 効果は抜群だ! 「…………大丈夫?」 「うん。うん。大丈夫だから……今は貴女のために祈らせてください……」 挙句の果てに慰められてしまう。十行足らずで精神的にフルボッコされたサーシャの明日はどっちだ。学校か。 その頃、彼女達の二つ隣のテーブルで白く、白く、白い超能力者が四肢を震わせてツッコミ衝動に耐えていたことを知る者はいない。 誰にだって出会いを選ぶ権利はある。
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とある大学の実態まとめ みそうづきさんのブログより 男女差別の身近な例1 男女差別の身近な例1-2 男女差別の身近な例1-3 男女差別の身近な例1-4
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【種別】 偽名・人名 【元ネタ】 名前はロシア語の男性名、Михаил(Michail)= ミハイル から。 ミハイルの一般的なニックネームはミーシャ。 大天使ミカエル に由来する名前で、英語圏ではマイケルに相当する。 【初出】 四巻 【解説】 『御使堕し』でサーシャ=クロイツェフに降りてきた天使、 『神の力』が名乗っていた名前。 おそらく大天使ミカエルから取ったものと思われる。 『天使は造られた目的たる自分の名を交換できない』はずなのだが、 ガブリエルが何故『ミーシャ』を名乗ったのかは全く触れられなかった。 長年謎のままにされてきたが、 フィアンマの言により四大元素の歪みが原因であるらしいことが判明した。 作中では一度もこの件に言及されず、 四大元素の歪みという事実が明かされた際には神の右席であるヴェントですら驚愕するというあたり、 かなり根の深い問題のようである。 『御使堕し』で墜ちてきた際は、自分の元来いた位階に戻るため、 ミーシャを名乗り『御使堕し』の実行犯を探していた。 犯人が上条刀夜と発覚した時点で本性を現した。 あらゆる手段を用いて彼を殺害しようとしたが、神裂に足止めされ失敗。 土御門の赤ノ式(あかのしき)による狙撃により、 『御使堕し』の核であるおみやげ魔法陣が根こそぎ吹き飛んだため、元来の位階に戻っていった。 なお、初めて口にしたガムが気に入ったようで、当麻から何枚ももらっていた。 「(前略)甘味は良いな。糖の類は長寿の元とも言うし、神の恵みを思い出す。」 『御使堕し』事件の際はその経緯から不完全な顕現であったが、 それでも天体制御、神戮、水翼など理不尽なほど強力な魔術を自在に行使し、 聖人である神裂すら圧倒する実力を持つ。 後にフィアンマがサーシャを素体とし、『御使堕し』を元に組まれた術式により再召喚された。 『自動書記』の遠隔制御霊装を組み込んだ杖により、フィアンマの意志に従って戦闘を開始。 風斬氷華が部分的に解読した言葉によれば、 「天界の元々居るべき正しい場所へ帰還することが目的であり、利害の一致からフィアンマに協力している。 目的のためならあらゆる被害は厭わない、帰還を邪魔するものは悪」……ということのようだ。 また、同じく風斬の見立てによれば内部に『火』が混じっているように見受けられ、 「違うフォーマットの力が強引に混ざっている」状態になっているらしい。 この際もまた、世界の歪みや不完全な術式によって完全な状態での顕現ではなかったが、 学園都市の超科学兵器をなぎ払い、 二人掛かりで挑んだカーテナ=セカンドを振るうキャーリサと、 フランス全土の力を受けたデュランダルを持つ傾国の女を軽くあしらい、 科学の天使である風斬氷華と最強の超能力者・一方通行の二人を同時に相手取って優勢。 撃破にはアックアがその身に『神の力』を引き寄せることで力を50%程まで減衰させ、 上条がその存在を支える儀式場を破壊した上で、 一方通行が風斬のAIMを全力でたたき込まなければならなかったという、 大天使の名に恥じない圧倒的な能力を持つ。 一方通行達との激戦により一時消滅していたが、 フィアンマにより四大属性の揺らぎが正された事で、ミカエルの力と混ざり合った状態を改善。 純粋な意味での『大天使』として復活した。 足りない力を取り戻すため、北極海の氷を目指して侵攻を開始する。 しかし、落下するベツレヘムの星に残っていた上条の操作により、 北極海上にてベツヘレムの星が直撃。 海中に没しつつある要塞の下層部にて上条と激突し、幻想殺しを受けて消滅した。 なお、『死』を迎えた訳ではなく、 顕現する力を失ったことで元の位相に戻っただけだと推測されている。 21巻著者近影で触れられている通り、魔術・科学両サイドの精鋭が激突しているため、 ある程度の強さの指標にもなる。 フィアンマ曰く、50%の出力でも一方通行と風斬に勝利することが可能。 それでいてフィアンマ自身は完全状態のミーシャより強いと言うのだから手に負えない話である。 また、相対したキャーリサ曰く、「人の手で倒すための糸口すら見つからない」。 一方通行曰く、「対策の糸口すら見つからないエイワス程じゃない。勝てる」 (ただし完全には反射できない範囲限定『一掃』を受ける前の評価。) 【口調】 「問一」「解答一」「私見一」など、文の概要を頭に置く。 サーシャも似たような口調を持つため、その影響と思われる。 「問一。『御使堕し』を起こしたのは貴方か」 「私見一、とてもつまらない解だった」 本性を表した後は言葉にノイズが混じる。エイワスや黒翼の一方通行にも似た現象が起きている。 「――――q愚劣rw」 【参照】 →神の力(ガブリエル)
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+※商品数が10個以上あるので隠しています、情報を見る際は+をクリックして表示させて下さい。 とある科学の超電磁砲S 一方通行つままれストラップ とある科学の超電磁砲S 一方通行つままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.9×横4.9cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 御坂美琴つままれストラップ とある科学の超電磁砲S 御坂美琴つままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.6×横5.1cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 麦野沈利つままれストラップ とある科学の超電磁砲S 麦野沈利つままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.8×横5.4cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 御坂妹つままれストラップ とある科学の超電磁砲S 御坂妹つままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.7×横4.9cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S フレンダ=セイヴェルンつままれストラップ とある科学の超電磁砲S フレンダ=セイヴェルンつままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.7×横5.5cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 佐天涙子つままれストラップ とある科学の超電磁砲S 佐天涙子つままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.4×横5.3cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 初春飾利つままれストラップ とある科学の超電磁砲S 初春飾利つままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.8×横4.8cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 白井黒子つままれストラップ とある科学の超電磁砲S 白井黒子つままれストラップ 発売日 :2013年12月31日 商品情報 ・本体サイズ:(約) 縦5.6×横5.9cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 御坂美琴 とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 御坂美琴 発売日 :2013年11月30日 商品情報 ・マスコット部分:約60mm×30mm とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 白井黒子 とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 白井黒子 発売日 :2013年11月30日 商品情報 ・マスコット部分:約60mm×30mm とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 初春飾利 とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 初春飾利 発売日 :2013年11月30日 商品情報 ・マスコット部分:約60mm×30mm とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 佐天涙子 とある科学の超電磁砲S ドット絵ラバー根付 佐天涙子 発売日 :2013年11月30日 商品情報 ・マスコット部分:約60mm×30mm とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 美琴 とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 美琴 発売日 :2013年8月31日 商品情報 ・サイズ:約 60 mm・12間 ・素材:上質紙、プラスチック とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 黒子 とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 黒子 発売日 :2013年8月31日 商品情報 ・サイズ:約 60 mm・12間 ・素材:上質紙、プラスチック とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 初春 とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 初春 発売日 :2013年8月31日 商品情報 ・サイズ:約 60 mm・12間 ・素材:上質紙、プラスチック とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 佐天 とある科学の超電磁砲S ミニ扇子ストラップ 佐天 発売日 :2013年8月31日 商品情報 ・サイズ:約 60 mm・12間 ・素材:上質紙、プラスチック とある科学の超電磁砲S とあるゲコタのストラップ 大覇星祭バージョン とある科学の超電磁砲S とあるゲコタのストラップ 大覇星祭バージョン 発売日 :2013年7月31日 とある科学の超電磁砲S 美琴Lv.5ストラップ とある科学の超電磁砲S 美琴Lv.5ストラップ 発売日 :2013年8月15日 商品情報 ・本体サイズ:ベルト部分約14×ベルト幅2cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 黒子Lv.4ストラップ とある科学の超電磁砲S 黒子Lv.4ストラップ 発売日 :2013年8月15日 商品情報 ・本体サイズ:ベルト部分約14×ベルト幅2cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 初春Lv.1ストラップ とある科学の超電磁砲S 初春Lv.1ストラップ 発売日 :2013年8月15日 商品情報 ・本体サイズ:ベルト部分約14×ベルト幅2cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲S 佐天Lv.0ストラップ とある科学の超電磁砲S 佐天Lv.0ストラップ 発売日 :2013年8月15日 商品情報 ・本体サイズ:ベルト部分約14×ベルト幅2cm ・イヤホンジャックパーツ とある科学の超電磁砲 御坂美琴ストラップ とある科学の超電磁砲 御坂美琴ストラップ 発売日 :2012年4月27日 商品情報 ・本体サイズ:ベルト部分 約10cm とある科学の超電磁砲 白井黒子ストラップ とある科学の超電磁砲 白井黒子ストラップ 発売日 :2012年4月27日 商品情報 ・本体サイズ:ベルト部分 約10cm とある科学の超電磁砲 ボタンチャームストラップ 御坂美琴 とある科学の超電磁砲 ボタンチャームストラップ 御坂美琴 発売日 :2012年3月30日 商品情報 ・ストラップ部分サイズ:幅15×長さ100mm ・チャーム(キャラクター)サイズ:約35mm ・チャーム(マーク)サイズ:約30mm とある科学の超電磁砲 ボタンチャームストラップ 白井黒子 とある科学の超電磁砲 ボタンチャームストラップ 白井黒子 発売日 :2012年3月30日 商品情報 ・ストラップ部分サイズ:幅15×長さ100mm ・チャーム(キャラクター)サイズ:約35mm ・チャーム(マーク)サイズ:約30mm とある科学の超電磁砲 ボタンチャームストラップ 初春飾利&佐天涙子 とある科学の超電磁砲 ボタンチャームストラップ 初春飾利&佐天涙子 発売日 :2012年3月30日 商品情報 ・ストラップ部分サイズ:幅15×長さ100mm ・チャーム(キャラクター)サイズ:約35mm ・チャーム(マーク)サイズ:約30mm とある科学の超電磁砲 木札ストラップ 御坂美琴 とある科学の超電磁砲 木札ストラップ 御坂美琴 発売日 :2011年12月17日 商品情報 ・本体サイズ(紐抜き):縦50×横20×厚さ約4mm(両面レーザー彫刻・周囲レーザーカット) とある科学の超電磁砲 木札ストラップ 白井黒子 とある科学の超電磁砲 木札ストラップ 白井黒子 発売日 :2011年12月17日 商品情報 ・本体サイズ(紐抜き):縦50×横20×厚さ約4mm(両面レーザー彫刻・周囲レーザーカット) とある科学の超電磁砲 クッションストラップ 御坂美琴 とある科学の超電磁砲 クッションストラップ 御坂美琴 発売日 :2011年6月23日 商品情報 ・本体サイズ:縦105×横45×厚さ30mm(両面4色印刷) とある科学の超電磁砲 クッションストラップ 白井黒子・制服 とある科学の超電磁砲 クッションストラップ 白井黒子・制服 発売日 :2011年6月23日 商品情報 ・本体サイズ:縦105×横45×厚さ30mm(両面4色印刷) とある科学の超電磁砲 クッションストラップ 御坂美琴・制服 とある科学の超電磁砲 クッションストラップ 御坂美琴・制服 発売日 :2011年6月23日 商品情報 ・本体サイズ:縦105×横45×厚さ30mm(両面4色印刷) とある科学の超電磁砲 ミニ抱き枕ストラップ 黒子柄 とある科学の超電磁砲 ミニ抱き枕ストラップ 黒子柄 発売日 :2011年6月25日 商品情報 ・本体サイズ:37×100mm とある科学の超電磁砲 ミニ抱き枕ストラップ 美琴柄 とある科学の超電磁砲 ミニ抱き枕ストラップ 美琴柄 発売日 :2011年6月25日 商品情報 ・本体サイズ:37×100mm とある科学の超電磁砲 ミニ抱き枕ストラップ 佐天&初春柄 とある科学の超電磁砲 ミニ抱き枕ストラップ 佐天&初春柄 発売日 :2011年6月25日 商品情報 ・本体サイズ:37×100mm とある科学の超電磁砲S トレーディングメタルチャームストラップ BOX とある科学の超電磁砲S トレーディングメタルチャームストラップ BOX 発売日 :2013年11月25日 商品情報 ・本体サイズ:全長約4.5cm トイズワークスコレクション びねっと♪にいてんごむっ! とある科学の超電磁砲S BOX トイズワークスコレクション びねっと♪にいてんごむっ! とある科学の超電磁砲S BOX 発売日 :2013年10月31日 商品情報 ・全高:約65mm(平均) ・素材:PVC、金具、真鍮、鉄 ヒモ:ナイロン ぴくりる! とある科学の超電磁砲 トレーディングストラップ BOX ぴくりる! とある科学の超電磁砲 トレーディングストラップ BOX 発売日 :2011年2月22日 商品情報 ・全10種(ノーマル9種+シークレット1種)※1BOXのご購入で全10種揃います ・本体サイズ:約40mm × 55mm
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「―――まずは、その幻想をぶち殺す!!」 上条 当麻(かみじょう とうま) 一人称 俺(普段)上条さん(冗談めかして)ワタクシ上条当麻(冗談めかして) 二人称 お前(普段)アンタ(女の子へのツッコミ)テメェ(男へのツッコミや敵対者に対して)苗字呼び捨て(日本人に対して呼びかけ)ファーストネーム呼び捨て(外国人に対して呼びかけ) 三人称 コイツ、アイツ苗字呼び捨て(日本人に対して)ファーストネーム呼び捨て(外国人に対して) 二つ名 幻想殺し(イマジンブレイカー) 能力 幻想殺し(イマジンブレイカー)、無能力者、原石? 概要 「とある魔術の禁書目録」の主人公。 第7学区のとある高校1年7組の生徒。身長168センチ。水瓶座。推定15歳(高1の早生まれなので)。 黒いツンツンした髪が特徴で、ロシアだろうがハワイだろうが服装は学生服である。 もはやギャグでしかない不幸体質。 本来はわりと面倒臭がりかつ無気力で、厄介事からは迷わず逃げるタイプ。 しかし誰かが困っている場合は全力で助けに行く。彼にとっては迷子の子猫を探すのも世界の危機も等しく誰かを助けるという行動原理によって行われる。 キャラクター造形のコンセプトとして、自らアクションを起こすのではなく何かに対してアクションを起こす「相対的な人物」として描かれているらしい。 7月28日未明に竜王の殺息の余波である光の羽が頭に直撃し、記憶喪失となった。 失ったのはエピソード記憶だけで、意味記憶は残っている。 また、この事故以降、美琴を「御坂」と呼ぶようになった、自分のことを「偽善使い」と言わなくなった、など多少の変化が見られる。 ケンカの腕は「勝てる見込みがあるのは1対1まで、1対2なら危ないし、1対3なら迷わず逃げる」程度だが、 誰かを助けるのに必要であれば200人以上の戦闘シスター相手にも単身で立ち向かう。 酒が入ると典型的な酔っ払いになり、意味不明な言動をするようになる。 また、大量の女の子が磁石に砂鉄がくっつくように集まってくる他、雷撃の槍などを幻想殺しを使わずに躱すようになる。 口調 砕けた口調。 相手が米国大統領(未編集)であろうが、タメ口を使う。 バッキンガム宮殿に入った時は最初は丁寧語を使っていたものの、結局すぐにタメ口になった。 「~~でしょうか」を「~~でせうか」と言う、「当然なの! 当然なんだよ当然なんです三段活用!」といった言い回しなど、 初期には変な口癖があったが巻が進むごとにそういったものは減っていった。 「擬人化美琴たん萌えー」などオタク的な単語を時々使う。 戦闘時はトドメを刺す直前に熱い長台詞による、通称「説教」が行われることが多い。 所属・所在地 子供の頃は両親と学園都市外の賃貸マンションで暮らしていた。 その後幼稚園卒園と同時に学園都市へ。 小中学校時代については不明。 現在はとある高校の1年7組に在籍している。 住居はとある高校の8階建ての学生寮の7階の部屋。 ただし、以下の時期は留守にしている。 7月20日夜から7月27日までは小萌先生(未編集)の家へ。 7月28日未明から入院。 8月8日深夜から入院(最長で8月19日まで)。 8月21日夜から入院(最長で8月27日まで)。 8月28日から8月29日にかけて神奈川の海へ旅行。 8月29日夜から入院(最長で8月30日まで)。 8月31日夜から9月1日未明まで、ゲートを強行突破して学園都市の外へ。 9月9日未明から入院(最長で9月13日まで)。 9月19日夜から9月20日朝まで入院。 9月26日からイタリアのキオッジアへ。 9月28日朝、帰国すると同時に入院(最長で9月29日まで)。 10月某日(4日以降8日以前)にフランスのアビニョンへ、帰国日時不明。 10月某日(10日以降)から何日か入院(最長で10月16日まで)。 10月17日にフランス経由でイギリスのロンドンへ、そこからヒッチハイクでロシアへ。 10月30日に北極海で消息不明に。 11月5日に学園都市に帰還。 11月10日、アメリカのハワイへ。新約3巻現在、学園都市には帰還していない。 登場巻 1巻 主人公として登場。 インデックスと出会ってから、彼女を救うために奔走する。 最終的にインデックスは救われるが、上条が代償としてエピソード記憶を破壊されてしまう。 能力や術式の詳細 幻想殺し(イマジンブレイカー) 超能力や魔術といった異能を問答無用で打ち消す能力。 測定用の機会が反応しないため、無能力(レベル0)という判定になっている。 インデックス曰く魔術ではなく、風斬(未編集)曰く超能力でもない。 学園都市では無能力(レベル0)の原石という扱いになっているが、美琴曰く書庫(バンク)にそんな能力は載っていない。 効果範囲は右手の手首から先のみで、他の部分は普通に能力や術式の影響を受ける。 拳銃などの普通の攻撃には何ら効果がない。 竜王の殺息や一方通行(未編集)の黒翼のような強力なものは処理が間に合わない。 魔女狩りの王(イノケンティウス)のように核が別に存在する術式は食い止めることはできても破壊はできない。 アドリア海の女王のようにブロック化されているものは、触れたブロックしか破壊できない。 回復魔術など有益なものも打ち消してしまう。 幻想殺しを使った時の現象は以下のように多種多様である。 上条に対しては発動しない(効果範囲に上条の右手が含まれるもの)御使堕し 天罰術式 空間移動 右手から直接流そうとした電撃 発生した物や現象が消える(能力や魔術で直接的に発生させたもの)炎剣 黄金練成によって発生した種々の現象(記憶消去は頭に触れた時に解除) 防護用の魔法陣 対衝撃術式 アドリア海の女王 ヴェント(未編集)の風攻撃 回復魔術 雷撃の槍 一方通行(未編集)の反射膜 量子変速による爆発 物が分解される(能力や魔術によって、もしくは魔術的記号を持たせて組み上げられたもの)歩く教会 ゴーレム 氷兵 C文書 カーテナ=オリジナル 砂鉄の剣 物や現象の制御が失われる(能力や魔術で制御しているもの)糸電話タイプの念話能力(糸に触れることで念話が切れる) 結標(未編集)の暴走能力 何も起きない(能力や魔術で間接的に発生させたもの、能力や術式の制御から既に外れているもの)一方通行(未編集)が能力で蹴り飛ばしたレールや石 女王艦隊 爆発によって二次的に発生した瓦礫 この理屈で行くと超電磁砲に対しては何も起きないように思われるが、実際は受け止めることが可能。 これが何故なのかは議論されているが決着がついていない。 インデックスによれば、この能力が神様の御加護とか運命の赤い糸とかも打ち消してしまうのが不幸の原因らしい。 また、テッラ(未編集)は幻想殺しの正体を知っていただけでなく、記憶喪失前の上条が幻想殺しの正体を知っていたことも知っていたようだ。 前兆の感知 一方通行が20巻での戦闘時に上条に見出した能力(?)。 例えば超電磁砲は使用前に微弱な電磁波や地場により周囲に影響を与える。 そういった余波を事前に感知することで上条は相手の攻撃を読むことができる。 上条が自覚しているかは不明だが、美琴の攻撃をことごとく無傷で防いでいるのはこれのおかげのようだ。 戦歴 ○不良達 7月19日夜、第7学区のファミレスから鉄橋までの4キロ。1巻序章。 美琴に絡む不良達を守るため、不良達に啖呵を切って逃走開始。 不良の意識を上条に向けることには成功したが、結局美琴が不良達を焼いてしまったため、 上条にとっては避けたかった形での勝利となった。 ○御坂美琴 7月19日夜、第7学区の鉄橋上。1巻序章。 上記戦闘の後、上条に追いついた美琴が一方的に攻撃。 超電磁砲(原作ではわざと外している)、雷撃の槍5発、落雷まで用いるも、全て幻想殺しに防がれた。 美琴は「殴られてないから引き分け」を主張している。 ○御坂美琴 7月20日夕方、第7学区の上条の通学路上。1巻第1章5。 「じゃあ、マジメにやってもいいんかよ」という上条のハッタリで美琴が怯んだため、拳を交えることなく終了。 ○ステイル=マグヌス(未編集) 7月20日夕方、とある高校学生寮。1巻記載。 戦闘内容とその詳細 ●神裂火織(未編集) 7月24日夜、小萌先生の部屋近くの路上。1巻記載。 戦闘内容とその詳細 ○インデックス(自動書記) 7月28日午前0時過ぎ、小萌先生の部屋。1巻記載。 戦闘内容とその詳細 人間関係(五十音順) インデックス 関係:家主と居候、魔道書図書館とその管理人、片想い インデックス→上条の呼び方:とうま、君(名前を知る前) 上条→インデックスの呼び方:お前、インデックス 7月20日朝、上条の部屋のベランダにインデックスが引っかかっていたのを上条が見つけて出会う。 7月28日に上条が首輪と自動書記を破壊したことでインデックスは救われ、以後インデックスが上条を命の恩人と認識するようになる。 また、この際に「インデックスは、とうまのことが大好きだったんだよ?」 と発言している。 その後、アウレオルス(未編集)、闇咲(未編集)、フィアンマ(未編集)などにインデックスが捕らえられるたびに上条が救出している。 また、シェリー(未編集)の襲撃、オルソラ(未編集)救出戦、女王艦隊戦などでは共闘したり、 エツァリ(未編集)襲撃や0930事件では上条がインデックスの知識に頼ったこともある。 インデックスは、上条に女の子として見られないと怒る、上条が自分の知らない少女といると機嫌が悪くなる、などの行動を取る。 また、インデックスは憤慨するたびに上条の頭に噛み付く癖があるが、17巻を最後にその行動は見られていない。 寝るときに上条の布団に潜り込む癖もあり、上条はこれを回避するために浴室で鍵をかけて寝ている。 上条は当初記憶喪失を隠し続けていたが、10月30日、『ベツレヘムの星』内から霊装越しに事実を打ち明けた。 その際上条はインデックス本人の前で頭を下げると約束したが、11月5日の再会時に上条が酔っ払っていたためうやむやになった。 御坂美琴 関係:腐れ縁、片想い 上条→美琴の呼び方:御坂、美琴(御坂妹との会話中で)、ビリビリ(記憶喪失前)、お前、テメェ、アイツ 美琴→上条の呼び方:アイツ、あの馬鹿 6月中旬、不良達にナンパされる美琴を助けに上条が割って入ったことで出会う。 その際、美琴が上条もろとも不良達を焼こうとしたが、幻想殺しに阻まれて上条だけ無傷だった。 第3位のプライドを傷つけられた美琴は、以後7月20日まで上条を見つけるたびに勝負を挑むようになるが、結局一撃入れることすらできず、全戦全敗に終わる。 ただし黒子(未編集)は、美琴が上条を攻撃するのは自分を対等な存在として接してくれていることが気恥ずかしいからだと考えている。 8月21日には妹達(未編集)を救うために自殺をしようとしていた美琴を上条が引き止め、一方通行(未編集)を倒すことでその命を救う。 これが美琴が上条に恋心を持つきっかけとなった(ただしこの時点では自覚していない)。 10月には美琴が電話越しに上条の記憶喪失を知り、さらに第22学区でボロボロのまま戦地へ向かう上条との会話で恋心を自覚。 その後上条が第3次世界大戦の最前線にいると知るやいなや、美琴はありとあらゆる手段を用いてベツレヘムの星へ向かったが、その手はほんのわずかに届かなかった。 11月5日には美琴が上条に共闘することを宣言し、11月10日には実際にハワイに一緒に向かっている。 以前はことあるごとに美琴が上条にことごとくスルーされていたが、0930事件あたりから上条が美琴の科学知識を頼りにするようになった。 それでも美琴はお色気シーンを回避し続けている、かと思いきや、実はサマーセーターとスカートを上条の前で生脱衣したことがある。 上条の宿題を手伝ったり、入院する上条のお見舞いに行ったり、全財産を川に落とした上条にお金を貸したり、 なんだかんだで美琴は上条の世話を焼いているシーンも多い。 9月1日に上条が美琴の前で右手の説明をしているにもかかわらず、9月19日には美琴が上条の能力が右手しかないことを知っておらず、 そうかと思えば11月10日には上条の能力のことを得体のしれない右手と表現している。 二次創作SSでよくある間違い 内容 説明 二次創作SSでよく見られる独自設定 内容 説明